2005年11月27日

家電メーカーの凋落 1 (原因)

最近、業績の悪い家電メーカーが目立ちますね。90年代は、素材産業がまったくだめで、現在は立場が完全に入れ替わってしまいましたね。株価も素材産業は絶好調ですが、家電メーカーは不調なところが多いですね。
この家電メーカーの凋落が何故起こったのか、自分なりに考えてみました。

原因
AV機器ののデジタル化

昔のアナログ機器は、複雑な機構があり、なおかつ音の作りこみ、小さくするための工夫など、簡単にはまねのできない部分があり、日本のメーカーに一日の長がありました。
ですが、現在,、AV機器はデジタル機器が主流になり、パソコンと同じように、主要な部品を買ってきてしまえば、組み立てるだけで作れてしまいます。そこには、特殊な技術・技能は必要なく、できてしまいます。そうなってしまうと、参入メーカが増え価格競争が起きて、市場は広がり数は売れるけど儲からないという状況になってしまいます。この薄利多売の市場は、日本の大手家電メーカーが苦手とするところで、人件費が高いだけにすぐに、儲けが少なくなってしまいます。または、儲けが出たとしても、昔のようには儲からなくなってしまいました。

韓国・中国・台湾などのメーカーの躍進
一昔前までは、上記の国のメーカーの製品は安かろう悪かろうというイメージをもたれていましたが、今では、物によっては日本と肩をならべ、すでに、抜かれてしまっているものもあると思います。
最近、ソニーがブラビアという液晶テレビを発表しましたが、これにはS LCDというサムソンとソニーの合弁会社で作製された液晶が使用されています。先日、お店でこの液晶テレビを見ましたが、すばらしい画質でした。画質には好みがあり、一概には言えませんが、僕はシャープの液晶テレビよりも良いと思いました。このように、日本が先行していたと思われていた部分でも追いつかれ始めています。
韓国メーカーなどは、過去日本メーカーから、高いお金をだして技術者をスカウトし、技術を学んでいたようですが、こうした努力もあり、躍進につながったんだと思います。(現在は、これを反省して、松下やシャープの最近の工場は、技術をブラックボックス化し、外部に技術が流出しないように努力しているらしいですね。)

新しいメーカーの参入
AV機器がデジタル化することにより、現在のAV機器はパソコンと非常に親和性が高いものとなっており、さまざまなメーカーが参入してきました。
その中で、もっとも成功しているのがアップルですね。iPodが成功したのは、インターネットによるダウンロード販売という新しいライフスタイルを作り出したのが、成功の要因でしょうね。iPod自体は、けして特殊なものではなく、ごく一般的なシリコンオーディオプレイヤーと大差はありません。1ドルほどで、好きな曲がダウンロードでき対応曲数も多く、コピーの規制が比較的ゆるかったので、一気に普及しました。
ソニーなども同様なことをやろうとしていましたが、ダウンロードの価格が高く、曲数も少なく、コピーの制限が厳しかったために、あまり普及しませんでした。その隙をついて、アップルが一気に市場をとってしまいました。
この成功によって、アップルは最新のiPodで、キーデバイスとなるメモリーをサムスンと大口契約をして前もって買取、非常に安く仕入れているようですね。たくさん売る自信があるからこそ、できることですね。これにより、iPodの価格も下がり、ますます売れると思います。最近ソニーが、新しいウォークマンを発売しましたが、発表の時よりも価格を下げましたね。これも、アップルの影響ですね。

今後、家電メーカーの生き残る道を書きたいと思いますが、長くなりすぎたので、2つに分けます。

クリックお願いします。
    ↓↓↓
株ブログ ランキング



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
広告
セントラル短資
ただいまキャンペーン中で非常にお得です。ぜひこの機会にどうぞ。一押しです。


オリコ カードローン
クレジットカードのキャッシングと違い、いつでもコンビニやATMで追加返済可能なので一枚持っていると非常に便利です。


エンジェル
恋愛・結婚情報サービスのエンジェルです。お手ごろな値段で、インターネットで恋愛・結婚相手を手軽に探せるのでお勧めです。


広告
新生銀行
お勧めです。口座管理手数料・ATMの手数料・振り込み手数料がすべて無料です。興味がある方はぜひどうぞ



広告
アマゾン
出会い